やかんの材質

あなたの家のやかんは何でできていますか?

やかんの材質を理解するとやかん選びにも一役買いますね。 今日はやかんの材質について見ていきましょう。

1) アルミニウム

軽くて丈夫、熱伝導に優れています。そのため柔らかく傷つきやすいです。製造面では量産しやすく、価格が安いものが多いです。スーパーやホームセンターで並んでいるのもアルミニウム製が多いですね。磁性がないため基本的に IH調理器は不可です。

マイヤー フジマル オピニオン2 ケトル 1.5L

2) アルマイト

アルミニウムの弱点をカバーするために表面に陽極酸化皮膜を作る加工処理をしています。腐食を抑えて傷つきづらくなります。歴史をたどると1929年に理化学研究所の植木栄が発明。それを引き継いだ宮田聡が「アルマイト」(登録商標)を命名しました。黄金色がとても美しい。これぞジャパニーズやかんです。

アカオアルミ湯沸5L

3) 琺瑯(ホーロー)

鉄、アルミなどの金属面にシリカ(二酸化ケイ素)を主成分とするガラス質を高温で焼き付けたもの。さびに強く、匂いが移りづらいです。反面、ガラス質なので衝撃や急な過熱、冷却に弱い。カラフルでお洒落なやかんが多いですね。

富士ホーロー ケトル solid SD-2.3K

4) ステンレス

クロムを13%以上含んだ鋼のこと。さびに強く、熱効率がよいです。なによりピカピカに光ってかっこいい!IH調理器にも対応しています。柳宗理さんのやかんもステンレス製です。いつかは手に入れたい一品ですね。

柳宗理 ステンレスケトル

5) 銅

熱伝導率 No1!すぐにお湯が沸きます。アルミ製が普及する前は、銅製のやかんが広く使用されていました。酸化により変色して黒くなりやすい。使い込むことで色合いが変わっていくのがまた趣があります。柔らかく傷つきやすいので取り扱いも丁寧にね。食品衛生法により食品に触れる部分はスズor銀メッキ処理がされています。

東屋 銅の薬缶

6) 鉄

古くから様々な道具に使われてきた鉄。加工しやすく、高温にも耐えます。他材質と比較して最も重いのが特徴です。鉄やかんはとても錆びやすいのでお手入れが大事です。使用後は蓋を開けて、弱火で水分を飛ばしましょう。一方で、鉄やかんは鉄分が水に溶け込むため鉄分補給にぴったりです。水道水の塩素分(カルキ)を消す効果もあります。岩手県の南部鉄器が有名ですね。これも立派なやかんです。

南部鉄器

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