2018年8月 君と過ごした夏の思い出
やかん倶楽部
日本では鎌倉時代にすでに登場しているが、元々は薬(漢方薬)を煮出すのに利用されていたため薬鑵(やっかん)と呼ばれていた。
鑵(くわん)とは、もともと水を汲む器という意味です。「やくくわん」から「やくわん」、「やかん」と変化したと思われる。漢字の「薬缶」は発音が「やかん」となってからの当て字である。
湯沸かしに使われた時代は明確なことは不明であるが、1603年『日葡辞書』に「今では湯を沸かす、ある種の深鍋の意で用いられている」とあり、中世末には既に湯を沸かす道具として用いられていたようである。また茶道でも用いられる鉄瓶(こちらは茶釜からの発展)のように鋳鉄でできた重い湯沸し用の道具もあった。
江戸時代の歌川広重「東海道五十三次」にもやかんが登場している。
また古くは縄文時代には、やかんに非常によく似た形状の「注口土器」が存在している。火にかけたかは定かでないが、注ぎ口があり、取っ手の変わりに吊るし紐を通す穴がある。
東京は西荻窪。
たくさんの個性的なお店が並ぶ街。
そこで毎年6月第一土日に開催されるイベントがある。
”西荻茶散歩”は西荻窪の101のお店が中心となり開催するイベントで、2018年で第10回目を迎える。2018年は101のお店が中心となって開催された。79の「チャサンポー店」では無料のお茶を、22の「チャサンポー飲食&サービス店」では嬉しい特典が楽しめます。
この2日間、街中がやかんで満たされる。右を向いても、左を向いてもやかんである。のんびりと都会っぽくない街並みを見ながらお散歩する。ある意味でとても贅沢な時間です。やかんファンにとっては年に1回の大きなイベントであり、聖地巡礼の1つとされてる。たけぴも2017年、2018年と2年連続でチャサンポーを満喫しました。
名古屋にあった会社が作っていました。名古屋の市章「丸に八」からの由来しています。
平和の象徴ハトでしょうか?実は鷹か?
2020年5月追記
白鳩印、ハトでした!製造会社は株式会社 春日製作所(大阪)と判明。だから略してKKSなんですね。スッキリです。
切手のような三角形です。昔からミカド印と呼ばれていました。なぜミカドなのか?自分はまだ分かりません。
地球全体をイメージ。世界で勝負する意気込みを感じる。
富士山の見える静岡が産地。真ん中のαを囲うωが初めから終わりまで何にでも利用できるという意味があるらしい。
創業者、中尾十右衛門の「十」から由来
富山県が本社。市外からも見える立山連峰でしょうか。
マツタカなので鷹ですよね?SAKは昭和アルミニウム株式会社の略称です。
佐渡島で出会ったやかん。なんとも古めかしい。
前面で特許を主張する。今ではなかなか無いですね。
底面の直系と容量を併記してます。
作品名 やかん体、転倒する
設置場所 金沢駅東口広場
設置時期 平成18年(2006年)
制作者 三枝一将
「金沢・まちなか彫刻作品国際コンペティション2006最優秀賞」の由緒正しい芸術品です。
その大きさはなんと、高さ約1.7メートル、幅約2.4メートル、奥行き5.4メートルもある巨大やかんなのです。
どうしてもこの「やかん」に会いたいと思い続けること半年。
2016年10月、とうとうこの子に会うためだけに仙台から金沢まで行ってきました。東京から始発便のかがやき501号に乗り8時46分に到着。
到着するやいなや、誰よりも一番乗りを目指して、我先にと東口に駆け足で向かいます。
ライバルはいませんでした(笑)
そこからまるっと2時間、360度から彼を愛で、触り、記念撮影、動画撮影と彼を堪能しました。
金沢って、街ぐるみで芸術を大事にしている街なんですね。街のいたるところにオブジェや彫刻や銅像たちがいます。
その後、一通りの観光地には行きましたが、やはり一番心に残ったのは金沢駅東口ですね。また行きたいです。
あなたの家のやかんは何でできていますか?
やかんの材質を理解するとやかん選びにも一役買いますね。 今日はやかんの材質について見ていきましょう。
1) アルミニウム
軽くて丈夫、熱伝導に優れています。そのため柔らかく傷つきやすいです。製造面では量産しやすく、価格が安いものが多いです。スーパーやホームセンターで並んでいるのもアルミニウム製が多いですね。磁性がないため基本的に IH調理器は不可です。
2) アルマイト
アルミニウムの弱点をカバーするために表面に陽極酸化皮膜を作る加工処理をしています。腐食を抑えて傷つきづらくなります。歴史をたどると1929年に理化学研究所の植木栄が発明。それを引き継いだ宮田聡が「アルマイト」(登録商標)を命名しました。黄金色がとても美しい。これぞジャパニーズやかんです。
3) 琺瑯(ホーロー)
鉄、アルミなどの金属面にシリカ(二酸化ケイ素)を主成分とするガラス質を高温で焼き付けたもの。さびに強く、匂いが移りづらいです。反面、ガラス質なので衝撃や急な過熱、冷却に弱い。カラフルでお洒落なやかんが多いですね。
4) ステンレス
クロムを13%以上含んだ鋼のこと。さびに強く、熱効率がよいです。なによりピカピカに光ってかっこいい!IH調理器にも対応しています。柳宗理さんのやかんもステンレス製です。いつかは手に入れたい一品ですね。
5) 銅
熱伝導率 No1!すぐにお湯が沸きます。アルミ製が普及する前は、銅製のやかんが広く使用されていました。酸化により変色して黒くなりやすい。使い込むことで色合いが変わっていくのがまた趣があります。柔らかく傷つきやすいので取り扱いも丁寧にね。食品衛生法により食品に触れる部分はスズor銀メッキ処理がされています。
6) 鉄
古くから様々な道具に使われてきた鉄。加工しやすく、高温にも耐えます。他材質と比較して最も重いのが特徴です。鉄やかんはとても錆びやすいのでお手入れが大事です。使用後は蓋を開けて、弱火で水分を飛ばしましょう。一方で、鉄やかんは鉄分が水に溶け込むため鉄分補給にぴったりです。水道水の塩素分(カルキ)を消す効果もあります。岩手県の南部鉄器が有名ですね。これも立派なやかんです。