海辺には「やかん」がよく似合う。
じっと見つめていると、やかんが話しかけてくる。
やかん倶楽部
作品名 やかん体、転倒する
設置場所 金沢駅東口広場
設置時期 平成18年(2006年)
制作者 三枝一将
「金沢・まちなか彫刻作品国際コンペティション2006最優秀賞」の由緒正しい芸術品です。
その大きさはなんと、高さ約1.7メートル、幅約2.4メートル、奥行き5.4メートルもある巨大やかんなのです。
どうしてもこの「やかん」に会いたいと思い続けること半年。
2016年10月、とうとうこの子に会うためだけに仙台から金沢まで行ってきました。東京から始発便のかがやき501号に乗り8時46分に到着。
到着するやいなや、誰よりも一番乗りを目指して、我先にと東口に駆け足で向かいます。
ライバルはいませんでした(笑)
そこからまるっと2時間、360度から彼を愛で、触り、記念撮影、動画撮影と彼を堪能しました。
金沢って、街ぐるみで芸術を大事にしている街なんですね。街のいたるところにオブジェや彫刻や銅像たちがいます。
その後、一通りの観光地には行きましたが、やはり一番心に残ったのは金沢駅東口ですね。また行きたいです。
あなたの家のやかんは何でできていますか?
やかんの材質を理解するとやかん選びにも一役買いますね。 今日はやかんの材質について見ていきましょう。
1) アルミニウム
軽くて丈夫、熱伝導に優れています。そのため柔らかく傷つきやすいです。製造面では量産しやすく、価格が安いものが多いです。スーパーやホームセンターで並んでいるのもアルミニウム製が多いですね。磁性がないため基本的に IH調理器は不可です。
2) アルマイト
アルミニウムの弱点をカバーするために表面に陽極酸化皮膜を作る加工処理をしています。腐食を抑えて傷つきづらくなります。歴史をたどると1929年に理化学研究所の植木栄が発明。それを引き継いだ宮田聡が「アルマイト」(登録商標)を命名しました。黄金色がとても美しい。これぞジャパニーズやかんです。
3) 琺瑯(ホーロー)
鉄、アルミなどの金属面にシリカ(二酸化ケイ素)を主成分とするガラス質を高温で焼き付けたもの。さびに強く、匂いが移りづらいです。反面、ガラス質なので衝撃や急な過熱、冷却に弱い。カラフルでお洒落なやかんが多いですね。
4) ステンレス
クロムを13%以上含んだ鋼のこと。さびに強く、熱効率がよいです。なによりピカピカに光ってかっこいい!IH調理器にも対応しています。柳宗理さんのやかんもステンレス製です。いつかは手に入れたい一品ですね。
5) 銅
熱伝導率 No1!すぐにお湯が沸きます。アルミ製が普及する前は、銅製のやかんが広く使用されていました。酸化により変色して黒くなりやすい。使い込むことで色合いが変わっていくのがまた趣があります。柔らかく傷つきやすいので取り扱いも丁寧にね。食品衛生法により食品に触れる部分はスズor銀メッキ処理がされています。
6) 鉄
古くから様々な道具に使われてきた鉄。加工しやすく、高温にも耐えます。他材質と比較して最も重いのが特徴です。鉄やかんはとても錆びやすいのでお手入れが大事です。使用後は蓋を開けて、弱火で水分を飛ばしましょう。一方で、鉄やかんは鉄分が水に溶け込むため鉄分補給にぴったりです。水道水の塩素分(カルキ)を消す効果もあります。岩手県の南部鉄器が有名ですね。これも立派なやかんです。
やかんの形は機能性、デザイン性に富みさまざまな形をしています。個性豊かなやかん達を眺めていると楽しいものである。代表的な形状をご紹介します。
1) だるま型
誰もが愛着を感じる人気者です。古きよき日本を思いおこさせる。子供のころ、冬になると教室の真ん中でストーブにやかんが鎮座していました。東北大震災の後、避難先になった体育館ではストーブにやかんが凍える人々を温めました。ちなみに「やかん刻印」もこのだるま型に付いていることが多いです。
2) 円筒型
彼がいることでエレガントな空気をかもし出します。朝食時に紅茶を入れるとブリリアントなひと時を味わえそう。ケトルと呼ぶほうが似合っているかもしれない。
3) おわん型
おわんをひっくり返した形です。最近ではホームセンターでよく見かける量産品にも多い形状ですね。曲線のラインは優しさとぬくもりを感じさせてくれます。個人的に憧れのピコー K3もこの形状です。
4) 三角型
どこから見ても三角です。まず見た目がかっこいい!でも容量が少ないことが多いです。モダンな感じとオシャレ度ではNo1か?近代的なデザインと安定感を備えた一品ですね。
5) カーリング型
「そだねー」で一世風靡したカー娘たちのカーリング。その投げる石(ストーン)に似ている。と勝手に思っている。底面も広く、どんな状況下でも安定して投げれそう(笑)いつの日かヤカーリングをこのやかんでやってみたい!